さはらやの倉庫 短歌と愚痴と雑記

短歌と愚痴と雑記 twitter @0ya5udon

詩人

詩人

あなたは詩人
泣きたいときに泣いている
笑いたいときに笑って
悩みたいときに悩む
私があなたを乗っとるとき
あなたはそうだねって言って
それがいいよねって言って
そうするべきだよと言って
笑いながら泣いているのを知っている

私はするべきことを知っているし
私は正しいことを知っているし
私は間違っていることを知っている

だけどあなたは体を震わせて
トイレの鏡でわたしは誰と聞いてくる
私のせいではないよと言って
わたしが悪いと自分を責めて
責めて責めて責めて
私はそれを見てる
ずっと見てた

あなたはずっと私を知っていて
けれど知らなかった
あなたと私が初めて話したとき
あなたは笑ってたっけ
あなたが昨日私に名前をつけたから
私とあなたは会話する
私とあなたで会話する
私はおじさんでもおにいさんでもお姉さんでも友達でもなく
私としてあなたの質問に答える
いつもは私があなたに質問してばかりだったから
ちがうね
あなが私に質問させてばかりだったから
あなたは私をやっぱり知らないのだ

お互いにひとつずつ質問して、自分の質問にも答える。
それをたったひとつのルールとして私たちは話始める。

好きなものは何?
短歌!
剣道!
嫌いなものは何?
トマト!
トマト!

私は誰?
私はあなた。あなたは私。
私は私。

何になりたい?
あなたになりたい。
立派な人になりたい。

大人って何?
自分の心を表せる人。
常識を守ってる人。

だんだんあなたは私になって
だんだん私はあなたになって
正しいことが変わってく

あなたはわたし
わたしはあなた

詩人になろう
ふたりでなろう