さはらやの倉庫 短歌と愚痴と雑記

短歌と愚痴と雑記 twitter @0ya5udon

短歌練習帳40

短歌練習帳40 小原奈実さんの短歌を読んで私が詠んだ歌

旧仮名 現実を描写する
床の間の皿に描いた父の顔埃をかぶり微笑んだまま

朝起きる時間に針を合わせたら眠りの横に目覚まし時計

乾ききる前のタオルに行くことのない砂漠での雨を思つた

暗闇の中でも進む時計には目もなく耳もなく鼻もない

電線に捕まることは簡単か聞きたいけれど雀の友なし

稲刈りの終わりし田に集まりし雀の数を数えて過ごす

雀見て私も軽くなりたいと健康診断の列にゐる

影落とすあれはカラスぢやなからうか影まで黒いからカラスだよ

カサカサの落ち葉を踏むと残された秋が細かくなつて出てきた

どこまでも理屈どうりに突き詰めて冬はどこからくるのでしようか

秋風がキーゼルバッハを傷つけて血が止まらない午後三時半

眠れない夜に昨日の残り香が私の胸をしめつけてくる