さはらやの倉庫 詩と短歌と短編と

詩と短歌の倉庫 twitter @0ya5udon

短歌練習帳24

短歌練習帳24 笹井宏之さんの短歌を読んで私が詠んだ歌

シャーペンを直しているときの心を客観的に
夢中になっている場面を描写する

シャーペンを必死に直すもう外に大きな鳥が近づいている

たこ足の配線をほどいた先に次々あらわれるラフレシア

この曲の女の人を連れている人とすれ違う午後四時半

雨なのか雨でないのか分からずに窓を覗くとプレーリードック

真っ黒に染まって見えた石ころを蹴飛ばす人が夕陽のせいで

プリントを届けに来たよ(ありがとう)パンの耳だよ(そう、ありがとう)

真夜中に月とダンスを踊るのは難しいかな(そうでもないよ)

たくさんのちよこれーとの包み紙 戦地へ行くの?もっと必要?

琴をひく君の隣で本を読むああ、その音は西洋にない

天高くクレーンの先雲を食ふやうにゆつくりよだれをたれる

なにひとつしたくないとき歯ぎしりをしてみたくなる心持ちかな

苦しくて歌を詠むとき誰とでも話せる人を心でなぢる