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短歌練習帳22

短歌練習帳22 花山周子さんの短歌を読んで私が詠んだ歌

わけもなく悲しいときに飲む薬リスパダールと名を呼びにけり

甘いもの食べればそれなりに太るチョコパイは今日特売日なり

どれほどに過去を思つてみたとして私はここでおはぎを食べる

髪の毛を流るるお湯は水となり私の夢さへも奪つた

小さくなつた石鹸を持つた手はあなたの小指握る手なりけり

湯の中に浮いたみかんの無人島我はザトウクジラになつて

かすみゆくシャワーヘッドの幻想はゆぶねのなかの居眠りこくり

泣きたくて涙の色を調べても知つている色ではなかりけり

色のない世界に抱く憧れはピンホールカメラで満たせり

七色を用意したのは誰だらう私の先祖だつたならいい

世の中はバレンタインと恵方巻きどちらを向いてチョコを食べるの

眠れない言ひ訳として抱き締むる羊のまゆげいとおかしけり