さはらやの倉庫 短歌と愚痴と雑記

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短歌練習帳18 

短歌練習帳18 澤村斉美さんの短歌を読んで私が詠んだ歌


なまり色した空だから気を緩め仏頂面で通りを歩く

寝る間際ケータイ灯で照らされた私はとても黒い物体

永遠にまわる誰かの鼻歌が僕をおとしめようとたくらむ

眠れない夜の頭痛を守り抜き朝には何か実ってないか

夕方に父のパジャマを畳むとき祖母と目が合いなぜか笑つた

いつまでも子でいる父といつまでも母でいる祖母見ながら育つ

誕生日ケーキの残りを取つておく祖母のまあるい気遣いの中

寝る前のおやすみの声年々と優しくなつてゆく祖母の声

朝祖母の声で起きればまだ子供なのだと思い顔をだす甘え

マラソンの中継をつけ狭い居間何をするでもなく過ぎる昼

昼食が勝手にでてくる実家にてごちそうさまは神聖な言葉

いつまでも孫の私に優しくて祖父母の胸で育った記憶