さはらやの倉庫 詩と短歌 

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短歌練習帳16 齋藤芳生

短歌練習帳16 齋藤芳生を読んで私が詠んだ歌

山と川しかない街と皆言いていとおしそうに岐阜城を見る

何しとる言われ答える「岐阜の漢字の使い道考えとるの」

春に咲く蓮花続いて柿畑どこまでもある田舎と空と

駅前の金の信長像だけは恥さらしだと私は思ふ

外に出たことがないから岐阜弁と気づかないまま「ほら、食べやーよ」

鎖骨から色気も出ぬとマフラーをきつく巻き巻き大学の冬

何もない場所だったのが最近は急にあか抜けてきた岐阜駅

海のない県だからこそ夕暮れの空の青さを海にたとへる

凪なんて知らない土地であ、凪と呟くそれが楽しい遊び

このまちで死んでゆく猫このまちで生きてゆく花 それを見る僕

帰り道中学生の集団とすれ違ふときかほる、ふるさと

この闇に骨を埋める覚悟にて一番星をのんきに探す