さはらやの倉庫 詩と短歌 

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短歌練習帳13 内山昌太

短歌練習帳13 内山昌太を読んで私が詠んだ歌

日常に風景を入れ込む
日常に感情を入れ込む
おとで、文語にする


すりきれた枕カバーを交換しいつもと同じ頭をのせる

もう二度と持ち歩かない土佐犬のキーホルダーを捨てる勇気だ

快速に乗ってる人と僕たちの違いは何か考える朝

久々に紙で手をきる痛みとは鼓動にあわせうごめくものか

飲みかけのペットボトルの底にある海は僕だけ生かしてくれる

さっきみたテレビの人は感動を僕に伝えそこなって消えた

水色のブックカバーを外すとき大人から子供にもどるとき

道ばたでもらったティッシュを破るときその裂け目から夜立ちこめる

読みかけの本の上には空があり虹をかけたいほどの小ささ

押し入れのタンスの中にしまわれたセーターにしみこんでいる冬

新品のルーズリーフの一枚目初夏(はつなつ)の風うけてたなびく

チョコレートを包んであった銀紙のむなしさだろうこの胸の穴