さはらやの倉庫 詩と短歌 

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短歌 Dream of 1965 in 2017

Dream of 1960s in 2017 さはらや

夢見ても過去ほど遠いものはなく傷つきながら弦を押さえる
無視をして通りすぎてく人々もそれぞれ前を見て歩いている
投げられたコインに裏があるように選ばなかった人生がある
啄木はロックを知らず死んでった 中指でさす澄んだ青空
いつまでもあると思うな親と金、世界に反抗するこの気持ち
宗教と政治の話をしないから賢いと思われる人々
トランプが嫌いだゲームの方でなく そう人の方 なあ、笑うなよ
夕焼けを悲しいものと決めたとき俺の心が少し腐った
輝いたものばかり集めたとしてそれを嫌いになってもよいか
反逆のひとつとしては小さくて母に小声でおはようと言う
要介護五の祖父の枕元には咲いた桜を 自己満足で
あきらめるなよと言われて越えられるくらいの壁を越えてきました
ディープ・パープルばかり聞く日があってその日は死にたいと思わなかった
届かない声を張り上げつぶれてくアイデンティティーに贈る花束
一人では生きていけぬと知った日の空は残酷なほどに青い
道具箱ひっくり返し探すけどあの日しまったボタンがなくて
ひずみさえ歯車の一部とされて笑われている気がするが寝る
びしょ濡れの片羽をもつ天使には温かいココアを差し入れる
古きよき時代を知らぬ俺たちが作る未来だ このばかやろう
無気力がベットの上に乗っているような日曜日の午後六時
狂気だけが新しい時代を作る 俺は狂えずただ生きている
ちぐはぐな気持ちのパッチワークには何を包むかまだ決めてない
マウスにはなりたくないと言うときに人は一匹の動物だ
つらいとき叫んでみると日常はくだらないこと バラバラになる
喉元を過ぎて熱さを忘れなければ進めないときだってある
ビートルズだけ聞いている一日がありその日だけ平和を信じる
戦争が嫌いだ 遊びではなくて人が死ぬ方 おまえも死ぬぞ
日常が戦争におき変わっても人は生きてく俺も生きてく
平和でもいじめはあるし人が死ぬ当たり前でも雲は流れる
説教を始めたくなる気を抑えゴミ捨て場のカラスを追い払う
ぱっと見は自己満足と承認欲求の塊 いや、人間だ
薄すぎる勇気をもって目を覚ます天井があり毎日がある
詰め込んだ荷物の中に紛れ込む死にたい気持ちと情熱の粒
夢見てた過去はどこにもないと知り夕焼け雲は明日へ繋がる