さはらやの倉庫 短歌と愚痴と雑記

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短歌練習帳25 

短歌練習帳25 山崎聡子さんの短歌を読んで私が詠んだ歌

過去

通学路の縁石の上歩くのが上級生の特権だった

放課後に蛇口を反対向きにして出てきた水は透明だった

雨の日のプールにつかる瞬間の雨となりゆくような衝撃

夜祭りの最後に買ったリンゴ飴転んで砂にまみれてしまった

村からは赤く焼けたる街の空夜でもはつきりはつきり見えた

兄さんは赤紙が来たその晩に鳥を一匹鍋にしました

焼夷弾降りしきるなかあぜ道を末の弟と必死に逃げた

山際に逃げた人らは焼け死んだ山に逃げるな 山に逃げるな

どしゃ降りの中を走ってスカートが絞れるほどに濡れた夏の日

抱きあってこしょぐりあって友達というには近すぎるほどの人

会うだけでずっと笑っていれたからその空間が心地よかった

河川敷 テスト終わりの昼下がり 水切りをしてはしゃぎまわった