さはらやのブログ 詩と短歌 時々自分のこと

詩と短歌とその他もろもろのブログ twitter @0ya5udon

一歌談欒 3 

一歌談欒 3

この森で軍手を売って暮らしたい まちがえて図書館を建てたい(笹井宏之)

この歌の中でいう森は本当の森ではなく詠み手が考えた架空の森だと思う。本当の森では軍手なんて売れないからだ。けれど、この人は架空の森の中で軍手を売って暮らしをたてたいと思っている。どういうことなのだろうか。私はこの人は森が好きなのではないかと思う。本当の森ではなく、架空の軍手とかを売って暮らせるような明るい森が。
そして、図書館も好きだったに違いない。なんせ、間違えて図書館を建てたいと言っているのだから。いくら間違えても嫌いなものを普通建てないだろう。自分で自分の図書館を建てられたら、図書館好きにはたまらない。

では、なぜ森で軍手を売って暮らして図書館を建てるまで飛躍するのか。私はこの飛躍は作者の中では大きな飛躍ではないように感じる。なぜなら、軍手を売って森で暮らすことも、図書館を建てることも作者のやりたいことだからだ。
あーチョコレート食べたい、あと遊園地にも行きたい みたいな。
自分の好きなこと、その中でもとっておきの素敵なことを並べたらそれはそれは素敵な歌になると思ってこの歌を詠んだのではないかと考える。

私はもしこの森があるなら、行って軍手を買いたいし、間違えて建てた図書館にも行ってみたい。ええ、そりゃもうとても。