僕集合
(小指からレーザービーム)他人との自動ブレーキシステム搭載
すみません、隣いいですかと聞かれ無言で頷くマスクは白い
今日朝起きてからすれ違った人の中で一人だけ生きているのだと思ったのはいつもの角で掃除しているおじさんだけだった。
テレポートしたい生きてる笑ってる君の隣の空いてる席に
久しぶりに君と待ち合わせをした。ベンチに座っていると君が来たので立ち上がろうとすると、手袋がベンチの端に引っ掛かりまぬけな学生Aを演じることとなってしまった。
笑ってる君がいるから人間よまだ滅びるなと虚空に祈る
手のかかるクレープばかりを注文しけれどおつりが出ぬよう払う
視線には僕を殺せる成分が入っているけど君がシールド
君との会話は一時間半後に終わり、またねと別れた。君のまつげがいつもより長いことに気が付いていたけど、僕はそれを言わないまま君と別れた。
夕暮れを悲しいだけに任せるなこの叫びたい気持ちはなんだ
足がつる 真夜中狙って足がつる 動かなくてもいい時につる
いつだってメランコリーでいさせてよ毛布を頭にかぶる流行
ときどきはセンチメンタル気取ってもTUTAYAで返却して終わりだよ
死にたいとつぶやくばかりの僕だから真夜中だってネットの海だ
君からの明日の授業確認のラインを既読にするのが惜しい
手放しで喜べるほど子供ではないけど階段二段飛ばしだ
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