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さはらやのブログ 詩と短歌 時々自分のこと

詩と短歌とその他もろもろのブログ twitter @0ya5udon

短歌 意味のわからない短歌50

意味のわからない短歌50

1~10
飛びかけたカラスの尻尾を捕まえて食べたら死んだホウレン草味

ふすまから漏れでる光は五線譜の影を奪って役目を終える

選んでたアイスが少し生き返りその瞬間に腐って死んだ

手の込んだ料理を出したら微笑んだあなたの嫌いな鰯なのにね

くすぐると怒るからすぐ怒るから君の真ん中に手が届かない

詰めかけたピーマン十個消費する術を探してママを訪ねる

八月の猫は道路で溶けていてもうすぐ変な形で固まる

やかんからジーニー出てきて願い事叶えるという(著作権は?)

運転の合間にジャズを聴きながら蛇行を続ける元花屋さん

健康にいい目の色をしてるからえぐられそうになる深海魚

11~20
沖縄の市内を歩くおじさんのようなTシャツを着回していたい

マンモスとナウマンゾウの中間のソファーで昼寝をするような夢

サックスの躍りがあんまり美しくフルートが今一目惚れした

疲れない歩き方を探すのはいつも疲れた後、疲れるね

甘過ぎる桃を捨てるといなくなる太郎の行方は誰も知らない

カーテンのしわに二つの顔を見つける怖いけどにらめっこする

くすのきで作った椅子がギシギシと鳴る夜を越えて朝はどしゃ降り

瓦には成れない石が目指すのはガーデニングの母の恋人

ぎっしりと書類が入った棚の上一つの地球が鎮座している

段ボール箱に入った迷い猫あなたは知らない人と過ぎ去る

21~30
真下から眺める雨は痛すぎて心が閉じようにも閉じれない

わーつくと喋る国会意味はなくシエスタ導入はまだ遠い

遠い日の思い出はもう捨てたので近頃いらないものばかり増える

手にとって重いものから買われてくキャベツとレタスと私の愛と

常夏のサウナの中で冷えきった愛を確かめあう僕と君

洗顔後そのままの肌をさらけ出し雨を待ってる君は自然派

流れては行けない風呂の水たちを哀れむ心をタンスにしまう

からっぽの愛を知ってる泣き虫はてんとう虫を踏み潰した

墜落後知らない町に引き取られそこで根付いた私の初恋

落花生 先生 学生 この順を保ったままの惑星直列

31~40
雨降りに綿毛の機嫌は悪くなる僕は知ってて傘を預ける

傾いたぬいぐるみの耳立てないで哀しみはそのまま悲しんで

濡れていた髪を乾かす手つきさえ気に入らなくてああ恋をする

落っこちた豆電球は野ネズミに拾われその後幸せになる

抱き枕さえいとおしく思うから世界に出たら恋に恋する

手のひらでおおえないほど我がエゴは大きくなってやがて亡くなる

ピンク色した桜からこぼれ出た酒飲みの愚痴もまたピンク色

手付かずの自然の中のため息は三パーセントの優しさを含む

簡単にできると思ったことだけが最後までできず(好きと言えない)

単線の線路を挟んで向こう側牽引車の音響いてて冬

41~50
羽根つきの罰ゲームだと思ってた君が敬語で話し続ける

間に合わぬアップデートがあるようで母の前だけスキップになる

竹藪の中に隠れて一万年出てきた姫は干物になった

どこまでも広がる世界の中にいて何にもしないで座る幸せ

海老とタコ選んで食べたら片方が悲しみにくれて両方食べた

泣きつかれ君との恨みは流されたふたたび手をとる日まで眠ろう

つまらないことで悩んで悲しんで私が石鹸のように減った

真っ暗な夜でも上には空があり星はいつでも輝いている

かんぬきで閉じた思い出無くしたと思っていたよここにいたのか

よじ登りキスをしようとキンモクセイ嫌われてるのに気がつかないまま