読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

さはらやのブログ 詩と短歌 時々自分のこと

詩と短歌とその他もろもろのブログ twitter @0ya5udon

短歌 連作 「死んでしまった主人公と不思議な天国 ときどき彼女」

死んでしまった主人公と不思議な天国 ときどき彼女

頭文字あ~わまで。

会いたいは少し重くて追加料金払って君に届け

いつもなら遠くに見えるひつじ雲近くに見えてああ、死んだのか

頷いた天使の頭のてっぺんが剥げててここもストレス過多か

永遠の名前をつけた愛ならば骨と一緒に拾われただろう

お釣りまで輝いている天国は私に似合わずレシートは捨てた

彼女とかいないだろうと笑われて涙が溢れた 先輩ごめん

君にもしもう一度だけ会えるなら人目を気にせずキスすると思う

暗い道いた一匹の猫さえも羽がはえてるここは天国

計算をしなくてもすむ心だけ穏やかな日が続いています

こんな日が続くと思うと退屈で君への手紙を書こうと決めた


サイレンの音がなる度思い出すあなたの白い顔と棺桶

死ぬなんて思ってなかったあの時も笑顔で帰ってくるはずだった

スイカ食べ種を飛ばして笑ってたあなたがいまもいると感じる

せめて次会うとき二人さよならが言える設定がいいな神様

掃除機がネックレス吸い変な音たてているから涙が溢れる

たくさんの思い出抱え生きていく覚悟はできず昼寝続ける

血がついたブランケットが洗えないこの血が誰のかわからないから

つまらない人間だなと罵られそれでも好きと言われたあの日

手のひらに残る感触これからは徐々に消えてく日々過ごします

トマトだけ嫌いなあなたを思い出す食品売り場は思い出の墓場


拝啓と書いて消してを繰り返しお元気ですかを書き出せずにいる

人見知りする君だから友達は少ないままでいるんでしょうね

二人とも悲しみの底にいる今はコメディー映画を借りたい気分

下手な嘘つけない僕はまだ君を好きですと書き一人で泣いた

ほんとはね君と百年生き続け笑ってたかったんだほんとはね

舞い上がる桜吹雪は天国の名物だそうでとても綺麗です

耳掻きが必要ないのは空気とかごみとかちりの概念ないから

むっつりと怒る誰かが欲しくなる幸せの場所にいるから特に

目にごみが入って涙が出てきたと拙い嘘をつき続けてる

もち米と玄米入りの混ぜご飯無性に食べたい今夜も満月

やわらかい雲の上から君のこと今日も見ている スカート揺れた

ゆっくりと前を向きつつ歩き出す君への思いは言葉にならず

夜だけはここにもやって来るようで心置きなく悲しみました

来年のカレンダーさえ買い忘れあなたのいない年が始まる

リンゴむく相手が自分一人ならうさぎにはせず普通に剥いた

留守電の男の声に心臓が三センチあがる ありえないのに

練習をしてる笑って過ごすためあなたに心配かけないように

老人になってボケたら好き放題あなたを探す旅に出るでしょう


忘れない君を(あなたを)いつまでも今宵も月が綺麗ですね