さはらやのブログ 詩と短歌 時々自分のこと

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短歌 好き×好き(スキカケルスキ)

好き×好き(スキカケルスキ)好き×好き=大好きだからってアップルパイに猫を入れるな真夜中のウサギとメリーゴーランドまわる世界と止まった僕ら神前の供物のなかにまぎれこみやたらうるさいアルパカがいる不機嫌な私は琴の音となりいつかきれいになってしまう…

一歌談欒 3 

一歌談欒 3この森で軍手を売って暮らしたい まちがえて図書館を建てたい(笹井宏之)この歌の中でいう森は本当の森ではなく詠み手が考えた架空の森だと思う。本当の森では軍手なんて売れないからだ。けれど、この人は架空の森の中で軍手を売って暮らしをた…

短歌 山登り

山登り踏み出せば山は静かにさざめいて僕の頭を優しくなでる木陰から見える街には人がいることも知らずにふぅとため息立ち止まり見上げれば空こんなにも青いとなんかおもちゃみたいだすれ違う人の視線を気にせずにいられる山の居心地はよい踏みしめる土と会…

短歌 十二月十一日 日記 50首

十二月十一日 日曜日 短歌日記十二月だということに慣れてきて寒い理由がひとつ見つかるたくさんの課題を残してくるまった毛布は母のうなじの匂い脱ぎ捨てた部屋着は形を保ちつつ帰ってくるのをずっと待ってた五十首を詠みたい逃避行動ははや四首目でつまず…

短歌と散文 「僕集合」

僕集合(小指からレーザービーム)他人との自動ブレーキシステム搭載すみません、隣いいですかと聞かれ無言で頷くマスクは白い今日朝起きてからすれ違った人の中で一人だけ生きているのだと思ったのはいつもの角で掃除しているおじさんだけだった。テレポー…

百人一首 本歌取り アルパカ百匹①

百人一首の本歌取り……になっているかどうか分からないものをアルパカで作りました。Twitterに一つずつあげたもののまとめです。少し改作しています。まずは1~30まで。三日坊主になる可能性が高いのですが、ならなかったら100まで続きます。アルパカ百匹秋の…

詩 寂しい

寂しい 寂しい 寂しい寂しさは僕の肺から吐き出されまた口腔に入ると次は咽頭から食道に流れ込み、胃を通過して小腸で吸収される。吸収された寂しさはどうなるのだろうか。そもそもまず寂しさは胃で分解されるだろうから、もう寂しさではないのだ、だったら…

詩 アポとーシス 免疫 解剖

アポトーシスアポトーシス、それはプログラムされた死。計画的な死。 私たちは毎日約三千億もの細胞たちの死の上で生きている。 おたまじゃくしは尾が消えないと蛙になれないように、私たちも私たちの一部が死に続けない限り生き続けれないのだ。 予定調和の…

詩 真実について

バカな人が増え続けて地球が滅亡すればいいのに。そう考えれば地球はたぶん滅亡しない。たぶん、そういうものだから。 君が昨日入ったお風呂のなかにも細菌はうじゃうじゃいると言うと嫌われるってさすがの僕だって知ってるよ。真実は時に適切ではない。いや…

詩 意味のないこと

意味のないことをしようよ。 意味のないことをしようよ。 晴れた日にやる水切りみたいに、意味のないことを君としたい。高く飛べ!無心に願うシャボン玉 そこにあるのは 美しさだけ

詩 波濤

波濤大きな波が私をさらい、私の小舟はただの板切れになってしまった 遠い遠い水平線が見える ここはどこだ波濤よ 私をどうする気だ 波濤よ また私を一人にさせるのかまだ私を待っているのは 漁村の猫か 空のカモメか波濤よ 先程は これでもかという海水を私…

詩 沈黙

沈黙沈黙は沈黙でしか語れない。私の真正面に座っている彼は私たちがファミリーレストランの椅子に座ったときから沈黙を保っている。私がハンバーグ定食を頼んだときだけ「同じのを」とだけ言った。しかし、その声さえも忘れてしまうほど長い間彼は沈黙を保…

短歌 「100円均一で並んでいる何か」

100円均一で並んでいる何かもし僕に青い絵の具を落としたらチープなマーブル模様になるよもし僕がチープなマーブル模様なら100均にある「使えないもの」本当の白をしている100均のプラスチックボールの一部本当の白を汚してしまいたく108円で買う「白いもの…

短歌 「今日の辛さを短歌にしました」

今日の辛さを短歌にしましたもう嫌だ胃から何かがせり上がり嗚咽と共にもれ出してくる目をつむり耐えても耐えてもやって来る荒波のような恐怖と不安胸の中鉛を流し込まれたの 溺れて苦しい誰か助けて叫びたいつらいよって叫びたい涙で前が見えなくなるほど曇…

短歌 「神様のこと」

神様について神様はいるかいないか分からない四月の風に影だけ残るてっぺんに行ってみたいと思うこと神様を少し信じてみること音楽のなかに出てくる神様はいつもきれいな服を着ているさびしさは人間だけのものだから祈りは効果がないと思うよ悲しみは誰かの…

詩 「免疫」

わけのわからない免疫の講義を聞きいていると外国の詩(うた)を読んでるみたいな錯覚にとらわれる。T細胞は山の向こうの丘の上の城の王子。B細胞はこの前徴兵でつれていかれた兄たち。私は補体で戦争に駆り出される毎日だ。ふと気付くと講義室はイギリスの田…

一歌談欒2

一歌談欒 23番線快速電車が通過します理解できない人は下がって(中澤系)この歌はよく分からなかった。しかし、この歌のアナウンスが駅でながれたら、私はきっと下がってしまう人だということは分かった。理解できない人は下がってというのは何が理解でき…

短歌 「パラレルワールド」

パラレルワールド探してる平行線の世界から見ているはずの私の顔を明日には違う私になっていてそれでも好きなフルーツケーキ 強がりな性格だけは変わらずにいるのパラレルワールドの中青空が赤い世界で君に会ういつもと同じ笑顔の君と友達の友達という関係に…

短歌 「六畳の神」

六畳の神六畳の宇宙で僕は神になりトイレに行くときだけ人になる空っぽのティッシュペーパーその意味を知ることはなく解体作業玄関の鍵のかけ方忘れても指が覚えてる 大丈夫ジーパンを等間隔に干すときの世界を作っている感 好き花びらは枯れることも死ぬこ…

短歌 「詩」

詩詩の意味を断片的に理解して神様みたいになった気分だ青色は全てが詰まった色だから子宮の中を懐かしんでる死ぬことと忘れることは同じこと今日も多くの死を見届けて宇宙にはウサギはいない人間の妄想だけがエネルギー源灰色の冷蔵庫から見つかったチョコ…

短歌 「ハロウィン」

ハロウィン頭文字あ~わまであいつまで仮装しやがるそうやって日本を日本じゃなくそうとするいつもならおはようなのに今日だけはトリックオアトリート ばかじゃないの浮かれてる奴らはみんなマシュマロが喉につまって死ねばいいのにえのきだけ別にしといた椎…

エッセイ Twitterのこと

Twitterのことこの文章を誰が読んでいるかは分からないけれど、自分の中の整理としてTwitterについて少し書こうと思います。私は去年の冬に体調をくずして、半年休学してまた今復学しています。病気は不安障害とパニック障害とうつ病を足して3で割ったみた…

短歌 「細密画」

死にたいと死にたくないの波がぶつかり合ってできた凪(なぎ)が私ならば私の歌はその凪(なぎ)を細部まで正確に描いた細密画である。菜の花が私の体に咲き誇り季節外れの知恵熱をだす透明な羽根を持たずに僕は飛ぶ落下地点は雑草の花道端の潰れたハチのレクイ…

短歌 「エゴクラシック」

エゴクラシック暗闇に雨の音だけ響く 明日晴れる気がする予感だけする目の中に飼っている蝿 出てきたら私と共に殺してやろう涙から抽出される成分は悲しみとかではなくて塩分生き死にを花に例えて枯れてった私に水は必要がないカーテンの隙間で星が瞬いて私…

短歌 「死にたい私」

死にたい私前髪を切りすぎたから前髪が伸びるまで死んでいたいと思う手のひらの生命線が短くて最期「自殺」と書き込んでみる信号は赤 止まらずに歩き出す小さな自殺は未遂に終わる毒殺であっけなく逝く被害者をテレビの前でうらやむ私こんなに軽い理由がある…

短歌 「大人」

大人「先生」のその一言で人生が変わるとしたらどうする?「先生」生意気な髭など生えて少年は大人なんかに駆け上ってく張り替えたことがないから分からない壁紙を青く青く染めたい大人って信じる前に裏切られ裏切られ裏切られた人たち光っては消えるライト…

一歌談欒

おめんとか 具体的には日焼け止め へやをでることはなにかつけること (今橋愛) 私の友達は化粧をしないと外出できないと言う。すっぴんのときは必ずマスクを着けると。女性の方がこの歌は共感しやすいのかもしれない。日焼け止め、化粧をつけて外に出る。…

短歌 「嫉妬」

嫉妬チロチロと嫉妬の炎気づかないふりを続けて私を焦がすあの子だけちやほやされてその隣笑顔張り付け静かに座る絶対に私の方が出来が良いはずなのに評価されない思い選ばれぬことが怖くて最初から表舞台に立たない私一枚のティッシュのように薄いプライド…

短歌 毎日の朝 

毎日の朝わたしの目よりもずっと澄んでいる化粧水で拭う両頬明るめの化粧下地で明るめの私になりますこの瞬間から十二時になっても解けない魔法だとファンデーションを信じています急いでる朝にBBクリームはこれでもかと手のひらに溢れる女子会にむけてのCC…

短歌 生きることについて

生きることについてそもそもに私の核が「死にたい」でできているからこうも死にたい散り散りになった意欲が集まって「自殺方法 楽に」を検索。なぜこうもお金を使ってわたくしを育て上げたか親に聞きたい愛ゆえに愛だからこそ苦しいと言える相手はここにはお…