さはらやのブログ 詩と短歌 時々自分のこと

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短歌 「エゴクラシック」

エゴクラシック暗闇に雨の音だけ響く 明日晴れる気がする予感だけする目の中に飼っている蝿 出てきたら私と共に殺してやろう涙から抽出される成分は悲しみとかではなくて塩分生き死にを花に例えて枯れてった私に水は必要がないカーテンの隙間で星が瞬いて私…

短歌 「死にたい私」

死にたい私前髪を切りすぎたから前髪が伸びるまで死んでいたいと思う手のひらの生命線が短くて最期「自殺」と書き込んでみる信号は赤 止まらずに歩き出す小さな自殺は未遂に終わる毒殺であっけなく逝く被害者をテレビの前でうらやむ私こんなに軽い理由がある…

短歌 「大人」

大人「先生」のその一言で人生が変わるとしたらどうする?「先生」生意気な髭など生えて少年は大人なんかに駆け上ってく張り替えたことがないから分からない壁紙を青く青く染めたい大人って信じる前に裏切られ裏切られ裏切られた人たち光っては消えるライト…

一歌談欒

おめんとか 具体的には日焼け止め へやをでることはなにかつけること (今橋愛) 私の友達は化粧をしないと外出できないと言う。すっぴんのときは必ずマスクを着けると。女性の方がこの歌は共感しやすいのかもしれない。日焼け止め、化粧をつけて外に出る。…

短歌 「嫉妬」

嫉妬チロチロと嫉妬の炎気づかないふりを続けて私を焦がすあの子だけちやほやされてその隣笑顔張り付け静かに座る絶対に私の方が出来が良いはずなのに評価されない思い選ばれぬことが怖くて最初から表舞台に立たない私一枚のティッシュのように薄いプライド…

短歌 毎日の朝 

毎日の朝わたしの目よりもずっと澄んでいる化粧水で拭う両頬明るめの化粧下地で明るめの私になりますこの瞬間から十二時になっても解けない魔法だとファンデーションを信じています急いでる朝にBBクリームはこれでもかと手のひらに溢れる女子会にむけてのCC…

短歌 生きることについて

生きることについてそもそもに私の核が「死にたい」でできているからこうも死にたい散り散りになった意欲が集まって「自殺方法 楽に」を検索。なぜこうもお金を使ってわたくしを育て上げたか親に聞きたい愛ゆえに愛だからこそ苦しいと言える相手はここにはお…

短歌 ひきこもり

ひきこもり飲み込んだ悲しみとかは予想外甘酸っぱくてもっと食べたい怖いから窓辺の席で外を見る回数だけを減らしていったひきこもりこもりこもりと動くからかわいさだけは捨てずに残る泣いている子供のような心して明日の天気も考えはする干からびた体を食…

短歌 意味のわからない短歌50

意味のわからない短歌501~10 飛びかけたカラスの尻尾を捕まえて食べたら死んだホウレン草味ふすまから漏れでる光は五線譜の影を奪って役目を終える選んでたアイスが少し生き返りその瞬間に腐って死んだ手の込んだ料理を出したら微笑んだあなたの嫌いな鰯な…

短歌 ザリガニ

ザリガニ朝焼けの中で脱皮をするヘビを水の中からずっと見ていた冷たさにもう慣れたから心とか愛の話を続けてほしい台風の中をゆっくり歩いては止められない風、僕、風、風、ぼく……何事もなかったように過ぎ去って道端に折れた傘だけ残る人間になりそこなっ…

短歌 「彼との一週間」

彼との一週間正装と言ってスーツで出迎えてくれた私の自慢の彼氏ただいまになる日を夢見て靴を脱ぐ思ったよりも広い玄関予約した海鮮丼をかきこんで美味しいねって笑う幸せどの人も誰かと繋がり生きてゆくこと確かめるように繋ぐ手「どのパンがいい?」「こ…

詩 「光」

光たくさんの太陽がある たくさんの輝きがある たくさんの光があるのに 気づかない太陽が沈み 輝きが消え 光がなくなってあたりが暗闇に包まれたときやっと残ったひとつの光に気づく今まで光で包まれていたことに気づく暗闇の中膝を抱えて泣いても 誰も来な…

私とピアノ

私とピアノ 午後八時を過ぎてガラス戸を開けると聞こえてくる、ピアノの音。 エリーゼのために、月光、let it go…… 時々、音が外れてこれはレコードではないのだと分かる。 弾き終わった後に、「ママ、弾けたよ!」という幼児の声 ああ、これはこの子が弾い…

短歌 連作 「職場恋愛両片思い」

職場恋愛両片思い君からのメールは全てとってある(業務連絡二十七通)あなたへのメールのタイプは丁寧にi(アイ)は小指で小さく叩く食堂のカレーを週に一回は頼む君への話題作りに食堂のカレーいつも食べているあなたに話しかけるか迷う飲み会で君との席が近い…

短歌 スーパーのお菓子売り場のお菓子たち

スーパーのお菓子売り場のお菓子たちアーモンドチョコレートからにじみ出る他のチョコには負けない何かチョコボール口から喉へと落ちてゆく一人寂しい帰りの最後ショコラショコラ君の名前を呼んでみるティーカップのふち落ちそうな君を健康になるためグリコ…

短歌 連作 「私の病気」

私の病気 怖いもの 雷鳴父母突然に「死にたい」と言う私の心鬱でしょうそうなんでしょうそうでしょう思考の外で空蝉が鳴く間違った道へ入って降ってきた雨粒のように流れる涙錠剤を押し出す時に溢れ出す感情で手が微かに揺れる目一杯笑ったつもりで友達に困…

短歌 連作 「怪盗と僕」「怪盗と恋」

怪盗と僕怪盗はおもちゃ屋さんからUFO を盗んで空へと返してあげた怪盗はあの子の心が盗めずにいまだ独身実家暮らしだ怪盗は月の涙を盗んでは太陽宛に冷蔵で贈る怪盗はシルクハットにタキシードだけどパンツは白ブリーフ派怪盗のキスで目覚めるお姫様人間じ…

詩 冷たい石

冷たい石に座って思う 僕の命も冷たいのかと冷たい石に座って思う 君の命も冷たいのかと冷たい石に座って思う 蟻の命も冷たいのかと冷たい石に座って思う 地球の命も冷たいのかと冷たい石に座って思う みな平等に冷たくあれと冷たい石は座って思う 冷たい命…

私にとって短歌とは

本音が言えずに 下を向いている私に 短歌は 三十一文字という 空間を与えてくれた そこでは私も 二酸化炭素を みんなと同じように 排出で来た 短歌という 壁に守られて 思いっきり呼吸ができる 私にとって短歌とは 呼吸と同じそういう存在

詩 生きている

生きている私は なぜ生きているのか 誰かに問いただしたくなる時が たまにある 本当に たまにある カラスが 二匹同時に鳴いているのを 誰かと一緒に聞くとき そのくらい たまにある意味のない問いを 友達にぶつけるほど 肝は据わってないし 意味のある問でさ…

連作 押し入れの冒険

押し入れの冒険押し入れはいつでも真っ暗その先は熊野古道に繋がっているウォークインクローゼットは薄暗くシュバルツバルトに繋がっている押し入れで昼寝してたら二軒先咲子ちゃんに揺り起こされた緑さえ恐れるような真緑につつまれて五百年前の熊野咲子ち…

短歌 連作 「死んでしまった主人公と不思議な天国 ときどき彼女」

死んでしまった主人公と不思議な天国 ときどき彼女頭文字あ~わまで。会いたいは少し重くて追加料金払って君に届けるいつもなら遠くに見えるひつじ雲近くに見えてああ、死んだのか頷いた天使の頭のてっぺんが剥げててここもストレス過多か永遠の名前をつけた…

詩 「風」

風耳のすぐよことおってく いたずらな風をおいかけて 今日も今日とて走り出す そんな一生夢に見て 風のある方手を伸ばし 風は手の中とおってくどんなに私がみじめでも 風は変わらず吹いてきて 涙をそっとおしながす ああ風よ風よ風の子よ どうか地球が滅ぶま…

短歌 「洋服と私」「子供」「Twitter」

洋服と私スカートを履いてみても揺らしても短くしてもわたしはわたしブラウスのボタンをずらしてとめたから私は面白い人間だ心まで赤に染まりそうなほど赤い下着の上着は紺色真っ白なシーツをベールに見立てては毎日一人の結婚式です子供泣いている子供は訳…

短歌 「もう少しで女になる女の子」

もう少しで女になる女の子ともだちと歩いた夕焼け美しく心の中でずっと叫ぶ親指の爪を切りすぎこんなこと君に言うほどの事じゃないけど真っ直ぐに七センチ高くなる視線いつもより少し小股で歩く意味のないピアスを開けてみたくなりピアス売り場を軽やかにま…

短歌 「車」「電車」「観葉植物」「昼休み」「日常」

車ナンバーのひらがなが好きなれるならあのひらがなになってみたい雨の日はたくさん濡れて晴れの日は暑くて冬は雪がつもって助手席の後ろの席で靴を脱ぎシートベルトとキスをする恋赤色に赤色を塗った赤色の車でバック駐車がしたい 電車遠くから電車の音がや…

短歌 「医者になる決心をした女の子」

医者になる決心をした女の子命ってただあるものだと思います人の手により変えるものでなく医学部に入ってしまった後戻りできない悔しさ私の秘密責任の重さは星より重いはず人の命を預かる重さ役に立つことだけ覚え役に立つ人にきちんとなれるでしょうかこん…

私の記録 「死にたいに代わる言葉を見つけてよ」

「死にたいに代わる言葉を見つけてよ」私が医者になると決心した話高校一年、私は将来のことなんて考えず遊び呆けていました。 高校一年の冬、進路希望調査がありました。 私は、当時文学部に行きたかったのですが、親の反対にあい、それを押し退けるほどの…

短歌 「友達」

友達 張ってある笑顔が少なくなってきてごめん、素顔は見せないつもり「叩いてた手に蚊がついてきただけで私は素手では叩かないよー」スカートの丈大中小並んで笑うマネキンみたい三人でいるとひとり余るからぽつんとしてるあの子に微笑むうざったい会話もす…

短歌 「テスト」

テストシャー芯の命が削れる音がする わたしのいのちもあんな音かなならんでた シャープペンシル 消ゴムのせいで崩れ行く あ、落ちためくる音 しゃっ て言った 裏側の最初の文字は 二条城の二消しカスが手の甲につく 私にもくっついてくれる いいやついいやつ

詩 「大変なこと」

大変なこと死にたいほど死にたいのは これが最初じゃないからと 首を吊る紐探しながら 何回目かを数えていた死にたいほど死にたいのは 少しおかしいのではないかと 思い立った訳でして 生きていたいほど死にたいという 言葉を思い付いたのだ私のなかでは 真…

詩 「船」

船海のない 川もない 大きな大きな平原を 一艘の船が進んでいった見間違いかと 言われても 不思議はないが 本当なんだ大きな大きな平原の 一本杉を越えた辺りで 船は大きな汽笛をならすぼーぼー ぼーぼー大きな大きな平原を 船はゆっくり進んでく不可能を可…

詩 「ニュースキャスター」

ニュースキャスターお昼のニュースをお伝えします私の国ではない場所で 多くの人が死にました私の国のある場所で 一人の人が死にました私の国ではない場所で 珍しい花咲きました私の国のある場所で 季節の花が咲きました誰も聞いてはいませんか 誰かが聞いて…

詩 「夜食」

夜食割り箸で食べる カップラーメンに 退屈を注ぐとき私は偉大な 王にでもなって カップラーメン王国を支配する王国の罪人は 午前二時に夜食を食べる 私一人なわけなので王国は至極平和 王は退屈で カップラーメンを食べ飽きるたった一人の四畳半で そこまで…

詩 「月」

月 (ルナ)君の瞳に映ってる 月の光に照らされて 私はこの世に生まれてきました君の瞳に映ってる 月の光はささやかに 私の命を祝福します君の瞳に映ってる 月の光に守られて 私は静かに育つでしょう君の瞳に映ってる 月の光は鮮やかで 夜の虹さえかないはしな…

短歌 「すごく強い女の子とすごく優しい男の子の話」

すごく強い女の子とすごく優しい男の子の話不審者は私が倒すと豪語する君の笑顔は少し寂しい強さでは補えないと言うのならあなたの弱さを私に下さい怪獣と僕を比べる君が好きどちらにも勝てる君が大好き蟻を踏み泣いている君が言うのなら確かなのだろう優し…

詩 「あいまい」

あいまい仲のいい 友達が青と言ったなら 私は青を見るでしょう年上の 先生が赤と言ったなら あなたは赤を見るでしょうあなたが赤を見てるとき 私は青を見ながらも赤を横目で見るでしょうそういうことが たくさんあって 私の心は今も紫夕焼けと夜の境目は ど…

詩 「魚」

魚魚たち 自由に 泳いでる魚たち 太陽を 反射して魚たち 河上に 進んでく魚たち 突然に 暗闇へ魚たち 静かに 目を閉じるそして地上に出ていった わたくしたちを 小さく笑ってる

詩 「あさ」

あさあなたの あ と さっきの さ が ぶつかりあってだきあって それからなにかもちゃもちゃとして朝が来る朝が やっと来るのだ私はそれ以外の朝を知らないが きっとあなたは違う朝を知っているあなたの あ と さっきの さ が ぶつかってほら 朝が来たよ

詩 「包丁」

包丁自分で研いだ包丁を 丁寧に使う 丁寧に使う嬉しさを乱切りにして 悲しみを細かく切って 憎しみは桂剥きで剥く自分で研た包丁を 丁寧に使う 丁寧に使うあなたへの思いはいちょう切り 誰かへの感謝は笹切りで 転んだ恥ずかしさをみじん切りに自分で研いだ…

詩「もともと」

もともと言葉はもともと私の一部 たまたま風が通りすぎ ちぎれた言葉が詩となる悲しみは私の友達で 偶然石がぶつかって 悲しみ泣くから私も泣いた寂しさは私の影をしていて 私が地面を離れると 寂しさ少し寂しそうにする微笑みは右耳のピアスの穴で 大きめの…

詩 「浮遊」

浮遊言葉が不意に 出てくるように風が突然 舞い上がるように私たちはいつも 乱気流の中の 浮かんだ一瞬に 正を求めて 生きていく

詩 「鼓動」

鼓動見つからない鼓動を 探す旅に出る 私の鼓動は どこにあるのか砂漠の中で 倒れた蜥蜴は 水を求めて 手足をひくつかせた森の中で 休むきこりは 自分の斧で 首をはねた私の鼓動は 見つからないまま都会の隅で 生きてるネズミは ゴキブリたちをバカにしてい…

詩 「鼓動」

鼓動見つからない鼓動を 探す旅に出る 私の鼓動は どこにあるのか砂漠の中で 倒れた蜥蜴は 水を求めて 手足をひくつかせた森の中で 休むきこりは 自分の斧で 首をはねた私の鼓動は 見つからないまま都会の隅で 生きてるネズミは ゴキブリたちをバカにしてい…

詩 「今日のこと」

今日のことたくさん寝て 昼間に起きて カレーを食べて クッキー食べて それからまた寝て 彼氏と電話こんなことって あるのだろうか こんなことって あるのだろうか君の努力は認めるけれど 私の努力を認めないでね私が鳥であなたが空なら 包むふりして抱き殺…

短歌 5首 「愛」

愛愛なんて言葉だけでは表せず例えば左手だけの愛撫愛なんて言葉だけでは表せず例えば巨大な熊のクッション愛なんて言葉だけでは表せず例えば電話から聞こえる嗚咽愛なんて言葉だけでは表せず例えば汗にまみれた首筋愛なんて言葉だけでは表せず時間と空間支…

詩 「信じる」

信じる信じることは いつもバンジージャンプ 結局どんなに怖くても 宙に身を任すしか 信じることにはなりませんあなたが私で 私があなただったなら 信じることはもっと楽だったかも けれども あなたはあなた 私は私 二人は永遠に分かりあえない私はあなたを…

詩 「君からのメールは」

君からのメールは君からのメールは いつも朝一番 おはようの一言に 私は生きててよかったと思う君からのメールは いつも朝一番 眠いの一言に 少し感じる罪悪感君からのメールは いつも朝一番 返信は眠いから いつも遅くてごめんね君からのメールは 私の一番 …

詩 「夏の蒸し暑い日に」

夏の蒸し暑い日に夏の蒸し暑い日にタンクトップの君が笑う何て返せば分からずに私は微笑み返す素晴らしい夏だね

詩 「回転寿司」

回転寿司会話が私の頭の上を 素通りしながら駆けていく 駆けていく先あの子のもとで 綺麗な花火を咲かせてたその頃私はクーラーだけが友達で クーラーが風を運んできては 私のもとに当たって散った回転寿司の回るのを見ながら 私とあの子とクーラーと 三角関…