さはらやの倉庫 詩と短歌 

詩と短歌の倉庫 twitter @0ya5udon

短編 雨の日しか来ない人

雨の日しか来ない人 私は海の近くの掘っ建て小屋にひとりで住んでいる。海で魚を採って、山で山菜を採って、畑で野菜を育てて暮らしている。たまに街から呉服問屋の道楽息子が訪ねてきて話相手をする。その人のことは嫌いではないが奥さんがとても綺麗だとい…

詩 評価されたい

書くべきことなど始めからひとつもないのに 携帯のフリック入力は存在し続けて、 誰かの親指は肥大し続ける。 ザクロのように割れた親指を 誰かが綺麗だと言ったから嬉しくなった。 誰かの真似をしないと評価されないような気がして 詩を読む。 読み返されも…

タイトルは大事だと思う

1/9 追記恥ずかしがっててはいけないね 今日は雨だ 朝は起きれた そんなにつらくはない 行かなければいけないねそんなに頑張って何になるの? そもそもそんなに頑張ったことなんてないじゃないか朝ごはんが覚めていく 冬ですよそんなに頑張ってもつらいだけ…

短歌 嘘

嘘頑張ると言うのは嘘で嘘ばかり上手くなったら医者も騙せる曇り空くらいが良くて太陽は好きだったこと自体がつらい嘘ばかりついてきたから本当に死にたいかさえ嘘に思える動けるのに動かないだけ嘘だってつき続けるのはコツがいるから誰か私の嘘を見破り嘘…

短歌 ごめんなさい

ごめんなさい心からごめんなさいと思えないことにごめんなさいと呟くいい人じゃないと言えずにいい人と言われ続けて傲慢になる永遠のループみたいな感情の終わりを見つけても知らんぷりずっと寝てる。つらいのは嫌。なんとなく死にたい。それがベストと思っ…

詩 許す

詩許す 今日の朝 私は許されたように 自分を許していた怖くてもいい 苦しくてもいい 嫌だと思ってもいい 学校へ行きたくなくてもいい 美しいと感じてもいい 死にたいと思ってもいい 生きようと思ってもいい朝食でハムを4枚食べれた 教科書を鞄に詰め込めた …

短歌 責めることは安心感

あいうえお短歌責めることは安心感明日生きるために寝るとか笑っちゃう笑っちゃうけどやっぱ生きたい生きるため歌をうたって生きるため歌を休んで読んでうたってうつ向くと前が見えなくなることに今ごろ気付いてやはりうつ向く絵本では世界の色が決まってて…

短歌 連作 相棒よ、共に。

あいうえお短歌相棒よ、共に。明日からジャングルに行き現地人と一緒に虫を食べるけどいい?いつまでも追いかけているその背中お前は前だけ向いてれば良いうつ向いたときにお前が差し出した右手は俺の生きる理由だ煙突をのぼっていくと真っ黒のお前が俺を笑…

長歌 「虹」

虹ハイヒール女の武器は アイライン濃いめに引いて マシンガン唇は赤なのになぜあなたはいない 深夜二時既読を付けて 気が向いたふりをするだけ終電のブレーキ軋む つり革に掴まるおやじ ハイヒール私を守れ大丈夫折れてはいない 強いはず私の心 泣きながら…

長歌 「相棒」

相棒摩天楼たなびく煙 硝煙の匂いをまとい 一匹の狂犬となり 我が道を歩く男が 泣いている女のことじゃ ないけれど友が死んだと 言うだけで男はひとり 泣いている友と言うには 近すぎて愛を言うには 遠すぎた背中を守る その腕に何度惚れたか 分からない我が…

※短歌練習帳について

短歌練習帳は、桜前線開架宣言に載っている40人の歌人の歌を真似して詠んでみたものです。 敬称を略させて頂いています。 何か失礼な点がございましたら、コメント又はTwitterのDMでご指摘いただけると幸いです。 さはらや twitter @0ya5udon

短歌練習帳40 小原奈実

短歌練習帳40 小原奈実を読んで私が詠んだ歌旧仮名 現実を描写する 床の間の皿に描いた父の顔埃をかぶり微笑んだまま朝起きる時間に針を合わせたら眠りの横に目覚まし時計乾ききる前のタオルに行くことのない砂漠での雨を思つた暗闇の中でも進む時計には目も…

短歌練習帳39 井上法子

短歌練習帳39 井上法子を読んで私が詠んだ歌自然によびかける 神話 悲しむ 飛び込めば川岸にいるはずなのにもう夢の中 あれはカモメね水切りをたくさんしたら向こうまで届くといいね川は素直ね森ですかいいえ山です山びこが住んでいるから そう山ですかコス…

短歌練習帳38 吉田隼人

短歌練習帳38 吉田隼人を読んで私が詠んだ歌旧仮名 退廃的な美しさ勉強をやらずに大の字になつて将来のこと考へてゐるつまらない人生だなと振り返り女のことを考へてゐるこのままぢや地獄に落ちる気がしても女のことを考へてゐる美しい死にかたが良い新月の…

短歌練習帳37 藪内亮輔

短歌練習帳37 藪内亮輔を読んで私が詠んだ歌口語旧仮名 恐ろしいことと美しいことはとても似ている(逃げるんぢやない)線香の煙で死んだ虫たちはきつと極楽浄土の虫だボウフラが生きているから捨てないで(殺虫剤で殺してしまへ)たくさんの虹があるのに誰ひと…

短歌練習帳36 大森静佳

短歌練習帳36 大森静佳を読んで私が詠んだ歌 心情と場面 観念+具体的な情景 行動 時間を強く意識戦争は終わらないから水面にもうつるすすきは死んだ人たち憎しみが連鎖をたどる 階段を降りる少女はうつむいている音楽が通貨となって五年目に歩道で歌う風に…

短歌練習帳35 木下龍也

短歌練習帳35 木下龍也を読んで私が詠んだ歌 宇野さん的な 投稿する短歌 うまい勉強の邪魔するものは片付けろ 漫画、iPhone、折り紙と俺カーテンを証明写真機から盗み捕まったけど何したかった?千葉にある一番田舎だとしたらここでは村の標準ですねファミレ…

短歌練習帳34 服部真理子

短歌練習帳34 服部真理子を読んで私が詠んだ歌花の名前 落ちてきたあんずの花よ春先のふとした嘘は許されますか散ることに重きをおいて桜さく月に行っても花見をしよう三月の桃のつぼみは小さくてあなたにもっともらい泣きする堤防の一面にさく菜の花の泣き…

短歌練習帳33 野口あや子

短歌練習帳33 野口あや子を読んで私が詠んだ歌地方のヤンキー午後四時の人が増え始めるスーパー明日の食パンだけ買って出るカラカラの喉を潤すい・ろ・は・すを潰して今日のバイトの準備スカートを三つ折ったら三年になった実感がやっとでてきた放課後にいつ…

短歌練習帳32 吉岡太郎

短歌練習帳32 吉岡太郎を読んで私が詠んだ歌ファンタジー 方言 介護魔法少女1に対してマスコット2の割合でフィギアが売れる悪者は開始13分からと指示されていた覚えておこうステッキの先から魔法ビーム出す時にお腹がなるのはなぜだあの山を川にするなどで…

短歌練習帳31 望月祐二郎

短歌練習帳31 望月祐二郎を読んで私が詠んだ歌江戸っ子 落語 ロック 寅さんわたくしの分のケーキを食べたこと怒らないからあやまりなせえ気のきいた一言だって言わずしてとんできた鳩ばかりみつめるわたくしの言ったとおりにやってみて空は緑に見えた?うそ…

短歌練習帳30 小島なお

短歌練習帳30 小島なおを読んで私が詠んだ歌描写する 現実 恵方巻き食べてるときに(美味しいね)(美味しいね)って目だけで会話ストーブが汽笛のように夢の中ずっと鳴ってるずっとあたたかカーテンはむこうの方に行きたくてカーテンレールが止めている 昼夏空…

短歌練習帳29 瀬戸夏子

短歌練習帳29 瀬戸夏子を読んで私が詠んだ歌自我や文脈が通ることを疑う もう一人の透明な自分をつくって詠むトヨタから輸出されてく蟹鍋のひとつは僕の足からできてる好きなタイプはカメレオンっぽい鼻をしている人でもう死にました転がったぬいぐるみから…

短歌練習帳28 平岡直子

短歌練習帳28 平岡直子 を読んで私が詠んだ歌生きずらさ 宇宙から来た人に言う青かった地球についての考察はいや木でできた車で街に出掛けよう目立ったらすぐ壊せるもんね買ってみたハンバーガにかぶりつくことができずに泣きそうになる前向きなことがいいか…

短歌練習帳27 堂園昌彦

短歌練習帳27 堂園昌彦を読んで私が詠んだ歌北原白秋 忌野清志郎 ブルーハーツ夜の風ふいてもふいてもなりやまず月は寒くはないのだろうか金星と月が近くてきっと叩くと鉄琴みたいに鳴るね寝ていたい夢の中ではずっと春 桜は咲かずに散ってゆくだけ午前二時…

短歌練習帳26 加藤千恵

短歌練習帳26 加藤千恵を読んで私が詠んだ歌心情 私の勉強が嫌だと思う心から未来が少しずつ消えてゆくひいてある布団にダイブしてここを逃げ出したくて深くため息何回も書いた死にたいという言葉バレないようにバラバラに書いた鉛筆の先をさしたら痛かろう…

短歌練習帳24 笹井宏之

短歌練習帳24 笹井宏之を読んで私が詠んだ歌シャーペンを直しているときの心を客観的に 夢中になっている場面を描写するシャーペンを必死に直すもう外に大きな鳥が近づいているたこ足の配線をほどいた先に次々あらわれるラフレシアこの曲の女の人を連れてい…

短歌練習帳23 永井裕

短歌練習帳23 永井裕を読んで私が詠んだ歌 斎藤茂吉 風景をきりとる 先に意味を見てから切り取ることの難しさ 降りだすと雨落ちるからフロントガラスに瞬く間に雨の死体ストーブの音が聞こえる聴覚を暖めようとしてくれている100円を自動販売機に入れて僕も…

短歌練習帳22 花山周子

短歌練習帳22 花山周子を読んで私が詠んだ歌わけもなく悲しいときに飲む薬リスパダールと名を呼びにけり甘いもの食べればそれなりに太るチョコパイは今日特売日なりどれほどに過去を思つてみたとして私はここでおはぎを食べる髪の毛を流るるお湯は水となり私…

短歌練習帳21 岡野大嗣

短歌練習帳21 岡野大嗣を読んで私が詠んだ歌一枚一枚 銭湯の天井につく水滴が僕に気づいてくれますようにロッカーの一番端にいる人の少し多めのスペースが好き並べたら合体魔法がおきそうでご当地キティはバラバラのまま降りだしてはじめて気づく。雪だった…